Walt Disney Animation Studiosは、同社初の仮想現実(VR)短編映画「Cycles」を5カ月間前からイベントなどで公開している。だが、この映画以外にもVR作品への取り組みを続けていくことを、サンダンス映画祭で明らかにした。
Cyclesの監督を務めたJeff Gipson氏によれば、Walt Disney Animation Studiosは12月の段階で、同氏が監督する新たなVR短編映画の「極秘」プロジェクトにゴーサインを出していたという。Gipson氏が米国時間1月27日、ユタ州パークシティで開催中のサンダンス映画祭に来場した報道陣や映画業界関係者に向けて語った。Cyclesはある家族の生活を描いた作品で、Disneyはこの映画祭でCyclesを公開している。
Cyclesのプロデューサーの1人で、この作品を4カ月で制作したプロフェッショナル開発プログラムの責任者でもあるNicholas Russell氏は、次のように述べている。「Cyclesが示しているのは、このスタジオがVRを探求したがっているということだ。同社がこれほど早く次の作品にゴーサインを出したという事実は、DisneyとVRにとって未来がどのようなものになるのかを、彼らも正確に認識できていないかもしれないことを示している。とはいえ、われわれとしてはとにかく探求を続けるだけだ」
Disneyがたんなるマーケティングツールではなく、物語を伝える手段としてVRに関心を寄せている背景には、大手メディア企業である同社が将来に向けた大胆な施策を進めていることがある。同社は2019年中に21st Century Foxの主要事業の買収を完了し、世界最大規模の映画会社となる予定だが、それだけでなく、Netflixのようなストリーミングサービス「Disney+」の開始に向けて組織の再編成を進めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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