誤った情報や陰謀論の拡散を減らすため、YouTubeがレコメンデーションシステムに変更を加えている。
YouTubeは米国時間1月25日、ボーダーライン上のコンテンツ(同社のコミュニティガイドラインに「完全に違反しているわけではない」がそれに近いコンテンツ)の推奨を減らしていくと発表した。これには例えば、「深刻な病気に対するうその奇跡的治療法を宣伝する動画、地球は平らであると主張する動画、9/11など歴史上の出来事について露骨に虚偽の主張をする動画」が含まれるとしている。
YouTubeによると、この変更の影響を受けるのは、同サイト上の動画の1%以下だという。影響を受ける動画もYouTubeで引き続き視聴可能だが、おすすめの動画として表示されることはなくなる。
同社はブログの記事で、「今回の変更は、言論の自由のためのプラットフォームを維持することとユーザーに対する責任を果たすことのバランスをとるものだと考えている」と述べた。
YouTubeの最高製品責任者であるNeal Mohan氏は2018年1月、人工知能(AI)を駆使したレコメンドに誘発された視聴が、YouTubeでの総視聴時間の70%超に達していると述べていた。同社は25日、ホームページだけで1日に2億本以上の動画が推薦されていることを明らかにした。
今回の変更はまず米国でごく一部の動画のおすすめに影響し、他の国にも段階的に展開されるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」