Blue Originは米国時間1月23日、6カ月ぶりに同社の「New Shepard」ロケットの打ち上げに成功した。
Amazonの最高経営責任者(CEO)であるJeff Bezos氏が所有するBlue Originは、米航空宇宙局(NASA)が支援する研究プロジェクトの8つの機材を搭載したロケットを打ち上げた。ロケットは少しの時間の宇宙飛行ののち、地上に軟着陸した。
今回のミッションはNew Shepardにとって10回目の打ち上げ(NS-10)で、当初は2018年12月に予定されていたが、「地上インフラストラクチャの問題」により中止になっていた。その後、このミッションは1月21日に決行されることになったが、強風の予報により23日に延期となった。
この再利用可能なロケットは遠地点(アポジ)に到達後、ブースターエンジンを利用して着陸時の衝撃を和らげ、垂直状態を保って帰還した。
研究プロジェクトの機材を搭載した無人カプセルは、上空およそ66マイル(107km)の地点でロケットから切り離され、数分間にわたって微小重力状態を経験したのち、3つのパラシュートによって無事に帰還した。
Blue Originはロケットの打ち上げをYouTubeでストリーミング配信し、打ち上げ、最大重力加速度の瞬間、メインエンジン切り離し、ブースタからのカプセル切り離し、アポジの到達といったさまざまな段階を、画面の端に表示される便利なゲージで示した。
その後もドラッグブレーキの作動、ブースタの再起動、New Shepardの着陸、カプセルの帰還といった段階が配信された。
今回のミッションに要した時間は10分15秒で、最高時速は2226マイル(約3582km)だった。
伝説的な元宇宙旅行士のBuzz Aldrin氏も、今回のミッションの成功に言及した。
Congratulations to @blueorigin and Jeff Bezos - on the successful launch of Shepard rocket! Alan Shepard would be proud!
— Buzz Aldrin (@TheRealBuzz) 2019年1月23日
「Blue OriginとJeff Bezos氏、Shepardロケットの打ち上げ成功おめでとう! Alan Shepard氏も誇りに思うはずだ」と、Aldrin氏はツイートした。
NASAに所属していたAldrin氏は、1969年のアポロ11号のミッションにおいて、Neil Armstrong氏に続いて月面に降り立った史上2番目の人物だ。Alan Shepard氏は1961年に「Freedom 7」で宇宙空間に到達した初めての米国人で、New Shepardロケットの名称は同氏に因んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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