商用宇宙旅行の実現を目指すVirgin Galacticは米国時間12月13日朝、同社の有人宇宙船「SpaceShipTwo」(SS2)のテスト飛行で、これまでで初となる高度に到達した。SS2は飛行後、無事に帰還した。同社はRichard Branson氏が最高経営責任者(CEO)を務めている。
Lovely shot of takeoff! WhiteKnightTwo and SpaceShipTwo take to the skies pic.twitter.com/JFcSDVB9jR
— Virgin Galactic (@virgingalactic) 2018年12月13日
「SS2、ようこそ宇宙へ」と、同社はカリフォルニア州にあるモハーヴェ空港&宇宙港を離陸したSS2のテスト飛行の実況中継の最中にツイートした。ただ、この「宇宙」の主張には若干の疑問が残る。
SS2の2号機である「VSS Unity」は、母船となる同社の航空機「WhiteKnightTwo」によって上空まで輸送された後、同機から分離し、自力で飛行を始めた。VSS Unityはその後、地上から82.7kmの高度に到達した。最高スピードはマッハ2.9を記録し、エンジンの燃焼時間は60秒だった。
国際航空連盟(FAI)の定義では海抜およそ100kmから上が「宇宙」とされているが、米空軍は海抜50マイル(約80km)から上を宇宙と定義しており、この高度に達したパイロットに宇宙飛行士バッジを授与している。米空軍の定義に倣うなら、Virgin Galacticは今回の飛行によって宇宙に到達したと主張できるだろう。また、SS2のパイロットは、今回の飛行中、微小重力状態を経験した可能性が高いとみられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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