Virgin Galactic、初の有人宇宙飛行に成功

Amanda Kooser (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2018年12月14日 17時44分

 商用宇宙旅行の実現を目指すVirgin Galacticは米国時間12月13日朝、同社の有人宇宙船「SpaceShipTwo」(SS2)のテスト飛行で、これまでで初となる高度に到達した。SS2は飛行後、無事に帰還した。同社はRichard Branson氏が最高経営責任者(CEO)を務めている。



 「SS2、ようこそ宇宙へ」と、同社はカリフォルニア州にあるモハーヴェ空港&宇宙港を離陸したSS2のテスト飛行の実況中継の最中にツイートした。ただ、この「宇宙」の主張には若干の疑問が残る。

 SS2の2号機である「VSS Unity」は、母船となる同社の航空機「WhiteKnightTwo」によって上空まで輸送された後、同機から分離し、自力で飛行を始めた。VSS Unityはその後、地上から82.7kmの高度に到達した。最高スピードはマッハ2.9を記録し、エンジンの燃焼時間は60秒だった。

Virgin Galactic
SS2の2号機のVSS Unityは、画期的なテスト飛行を成功させた後、無事に地上に着陸した
提供:Virgin Galactic

 国際航空連盟(FAI)の定義では海抜およそ100kmから上が「宇宙」とされているが、米空軍は海抜50マイル(約80km)から上を宇宙と定義しており、この高度に達したパイロットに宇宙飛行士バッジを授与している。米空軍の定義に倣うなら、Virgin Galacticは今回の飛行によって宇宙に到達したと主張できるだろう。また、SS2のパイロットは、今回の飛行中、微小重力状態を経験した可能性が高いとみられる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]