薬を正しく飲むのが苦手な高齢者も多い。米疾病管理予防センターによると、米国内で1年間に処方される医薬品のほぼ半分は、服用時間や服用量、回数、期間が正しく守られていないという。
そんなとき役に立つのが、丸い顔に、よく動く青い目の付いた、白い小型の卓上デバイス、Pilloだ。
CESにも展示されていたPilloは、錠剤の自動ディスペンサーとしての機能と、音声対応の家庭用医療コンパニオンとしての機能がある。誰かが薬を飲む時間になると、Pilloは音で合図し、顔認識で服用者を確かめてから錠剤を投与する(または、タッチスクリーンに暗証番号を入力する方法もある)。服用者は、画面をタップして、指示どおり服用するか、それとも例えば服用を1時間延長するか合図することができる。
服用を忘れると、Pilloは介護士または家族に通知する。通知には、「Android」版および「iOS」版の無料専用アプリが使われ、介護士や家族はPilloを通じてビデオ通話で状況を確認できる。また介護士は、デバイスの電源が抜かれた場合にプッシュ通知を受け取るよう設定することもできる。
薬は、デバイスの背面に収納されるホイール状の容器に入れる。ホイールは服用分ずつの仕切りに分かれていて、最大28日分(約300錠)までの薬剤を入れておける。本人でも介護士でも、薬はデバイス上部の穴から補充する。
Pilloにはスマートスピーカの機能もあり、アラームを設定したり、天気や食品のカロリーを尋ねたりすることができる。PilloはMicrosoftと提携しており、その技術を同デバイスの検索エンジンに応用している。ユーザーは次の服用がいつか、服用したかどうか、あるいはデバイスに入っている錠剤は残りいくつか、などといったことも確かめられる。
PilloのプロダクトマネージャーのPaige Baeder氏によると、ユーザーは、「夕べは夢を見たかい?」とか「君の目は何色?」といった質問をしているという。
「まわりに誰もいないと、人は寂しく感じる。そこでデバイスが必要になるのだと、改めて気付かされた」(Baeder氏)
Pilloの販売価格は499ドル(約5万5000円)で、そのほか月額40ドル(約4400円)のサブスクリプション料金がかかる。2019年中に購入した場合は、最初の12カ月間、サブスクリプションが無料になる。
商品は、ウェブサイトで消費者向けに直販されているが、Pilloとしては、保険者や医療プロバイダー、医療機関への販売に注力するのが目標だ。同社はBlack & DeckerにPilloをOEM供給しており、これは「Pria」という商品名で販売される。そのPriaを、Black & Deckerは3月頃からCVSやWalmart、Amazonなどの小売店で販売することを計画している。
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