モバイル市場データや分析ツールを提供するApp Annieによると、消費者によるアプリストアでの支出額は2019年に1200億ドル(約13兆円)を超える見込みだという。その成長率は世界経済の5倍に相当する。
App Annieの「State of Mobile 2019」には、主要なモバイルトレンドを示す多数の数値と、それが企業に与える影響などが記されている。
こうしたモバイルの利用状況を受けて、企業はマーケティング戦略やビジネスモデルを考える際に、以前にも増してモバイルを意識するようになるだろう。App Annieでは、アプリ内広告を通じてマネタイズするアプリが2019年には60%増加すると見積もっている。
提供:App Annie
そのほかの主な数値は以下のとおり。
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世界のアプリダウンロード数は2018年に1940億件を超え、2016年から35%増加した。新興市場がその成長を牽引している。世界における総ダウンロード数のうちの約65%はゲーム以外のアプリだった。
- 消費者によるアプリストアでの支出額は2018年に1000億ドルを超え、2016年から75%増加した。
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ソーシャルおよびコミュニケーション分野のアプリが、世界のアプリ利用時間の50%を占めた。消費者のアプリ利用時間は、2016年から2018年の間に50%増加した。
- 2018年に最も利益をあげたゲーム以外のアプリ上位5つのすべてに、アプリ内サブスクリプションが含まれていた。第1位はNetflixで、TinderとTencent Videoがそれに続いた。
- ショッピングアプリに世界の消費者が費やした時間は180億時間だった。
- 従来の小売業者もモバイル活用において進歩を見せているが、デジタルファースト型の小売アプリの方が、ユーザーあたりの平均セッション時間が1.5~3倍長い。
- Shopee、eBay、MercadoLibreなどの売り手と買い手をつなぐショッピングアプリの需要が高く、ダウンロードされたショッピングアプリの24%を占めた。
提供:App Annie
- ファイナンスアプリの2018年の世界ダウンロード数は34億件を超え、2016年から75%増加した。平均的なユーザーは2018年に、自分の口座をほぼ毎日確認した。
- デートアプリは収益性が高い。2016年、2017年、2018年に最も消費者の支出が高かったのは、Tinderだった。
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ロイヤルティプログラムは、通知や期間限定セールを通じて再注文を獲得するための効果的な手段だった。
提供:App Annie
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。