ドイツの裁判所は現地時間1月15日、QualcommがAppleを相手取って起こした最新の特許訴訟を、訴えに「根拠がない」として棄却した。
これとは別に、米特許商標庁(USPTO)の特許審判部も米国時間1月15日、Appleに侵害されたとして米国際貿易委員会(ITC)で係争中となっているQualcommの特許3件について、再審理を行うと述べた。
ドイツでの訴訟は、「iPhone」の「バルクテンション」(バルク電圧)と呼ばれるものに関連している。マンハイムの地方裁判所が下した裁定(ドイツ語)を翻訳して読むと、スマートフォンの電圧が一定でないことから、AppleはQualcommの特許を侵害していないとされている。同地裁は訴えを棄却したものの、Qualcommは上訴できるとしている。Qualcomm自身も上訴する計画であることを明らかにしている。
15日のマンハイム地裁による判断は、Appleを相手取った訴訟で概ね勝訴してきたQualcommにとって打撃となる。2018年12月、ミュンヘンの裁判所は、スマートフォンの省電力に関するQualcommの技術をAppleが侵害したと判断し、Appleに対してドイツでの端末販売の差し止めを命じた。これに先立ち、同じ12月、中国の裁判所はAppleの中国子会社4社に対し、特許侵害を理由にiPhoneの輸入や販売を停止するよう命じた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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