Appleが2018年12月まで提供していた29ドル(日本では3200円)のバッテリ交換プログラムは、2018年モデルの「iPhone」販売台数に深刻な影響を与えたかもしれない。
同社はこのプログラムで1100万台のiPhoneのバッテリを交換したと、技術ブログDaring Fireballを運営するJohn Gruber氏が米国時間1月14日、Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏の全社ミーティングでの発言として報じた。
Daring Fireballによると、同社の例年のバッテリ交換台数は、年間100〜200万台だという。
Cook氏は1月2日、売上高について警告した投資家向けの書簡の中で、このプログラムがAppleの売上高に与えた悪影響を指摘したが、具体的な数値は挙げていなかった。
しかし、例年の少なくとも5倍のAppleユーザーが、749ドルの「iPhone XR」、999ドルの「iPhone XS」、1099ドルの「iPhone XS Max」を購入する代わりに、29ドルでiPhoneのバッテリを交換したとなれば、売上高への影響はかなり大きい。
Appleは、古いバッテリに伴う予期せぬシャットダウンを防ぐために、旧型iPhoneの性能を抑制していたことが2017年に明らかになったことを受け、謝罪として安価なバッテリ交換プログラムを提供することにした。
Appleにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
iPhone向けのチップを製造するDialogは14日、第4四半期の暫定売上高が同社目標範囲の下限値にとどまったと述べた。Appleは先週、第1四半期のiPhone生産台数を10%引き下げたと報じられ、中国の小売企業がiPhoneの価格を引き下げたとも報じられた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」