本田技研工業(ホンダ)は、同社の歩行リハビリテーション向け外骨格パワードスーツ「Honda歩行アシスト」が、米食品医薬品局(FDA)から市販前届出「Premarket Notification」認証を取得できたと発表した。
Honda歩行アシストは、脳梗塞などの影響でスムーズな歩行ができない状態の人に装着してもらい、歩く動きを補助してリハビリを支援する歩行訓練機器。利用者が腰と大腿(だいたい)部に取り付けて歩くと、角度センサが股関節の動きを検出し、モーターで足の動きを助け、効率的で左右のバランスがよい歩行へつなげる。こうして歩行訓練を実施すると、神経筋の回復が促進されるという。
歩行支援の仕組み(出典:ホンダ/YouTube)
ホンダは1999年に歩行アシストの研究を開始し、日本では2015年11月より歩行訓練機器として法人向けリース販売をしている。現在、約250の施設で利用されているそうだ。
今回FDA認証を取得したことで、米国でもHonda歩行アシストを医療機器として販売することが可能になった。なお、欧州では2018年1月に医療機器指令「Medical Device Directive(MDD)/CE Marking」認定済み。
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