「Windows 7」マシン向けの月例セキュリティパッチが先週リリースされた後、ネットワーク共有がブロックされたり、正規のWindows 7インスタンスが「Not Genuine」(正規の製品ではない)と誤って表示されたりする深刻なバグが発生した問題について、Microsoftが対処した。
Microsoftが米国時間1月11日に明かしたところによると、「Not Genuine」(正規の製品ではない)と誤って通知されてライセンス認証が失敗する問題の原因は、先週リリースされた1月の更新プログラム(KB4480960とKB4480970)ではないという。
実際の原因は、そのパッチリリースと同時にMicrosoftの「Activation and Validation」(ライセンス認証および検証)サーバに施されたアップデートだった。
同社によると、システム管理者がWindows 7搭載PCへの影響に気づいた翌日の1月9日、Microsoftはバックエンドのライセンス認証サーバへの変更を元に戻したという。
管理者の1人は「数千台」のWindows 7仮想デスクトップで、海賊版のWindows 7インスタンスが実行されているとの報告が表示されることに気づいた。Microsoftによるとライセンス認証サーバ向けの同アップデートの影響を受けたのは、海賊版防止機能を含む古いパッチ「KB971033」がインストールされたボリュームライセンスの Windows 7クライアントだそうだ。
さらに、KB971033のサポートページには、企業ユーザーにそのアップデートをインストールしないよう警告する文言が記載されている、と同社は指摘した。
「キー管理サービス(KMS)やマルチライセンス認証キー(MAK)のボリュームライセンス認証を使用している企業のお客様については、多くの場合、このアップデートを参照イメージや既に展開済みのコンピュータにインストールしないことを推奨します。このアップデートは、『リテール』ライセンス認証を使用する消費者向けのWindowsが対象です」
Microsoftは現在、ボリュームライセンスのWindows 7デバイス(今回発見された問題の影響をまだ受けていないデバイスも含む)を使用している組織に対し、このアップデートをアンインストールすることを「強く推奨する」と述べている。
また1月のセキュリティアップデートが原因で、Administratorsグループによるネットワーク共有へのリモートアクセスがブロックされる問題も発生した。Microsoftはこの問題に対処するため、「Windows 7 SP1」および「Windows Server 2008 R2」向けのアップデートをリリースした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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