携帯電話やスマートフォンが使えなかったころは、何かちょっとした情報を持ち歩こうとするとノートに書き留めておくことが多かった。どこかに行く必要がある場合は、地図帳や印刷した地図を使っていた。今では、持ち歩きたい情報はスマートフォンに入れておけるし、地図など好きなときに確認できる。
それでも、情報を印刷して持っていたい場面もある。そこで、現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中の、ノートなどの表面に直接プリントできる携帯用カラープリンタ「PrintBrush XDR」を紹介しよう。
PrintBrush XDRは、台座を含むサイズが111.2×76.5×72.7mmで、重さが260gの、携帯型インクジェットプリンタ。スマートフォンなどと無線LAN(Wi-Fi)で通信し、各種画像データをノートの紙面やテーブルの表面といった平らな場所に印刷できる。バッテリ駆動するため、どこへでも持って行って使える。
印刷したい内容は、スマートフォンのアプリやWindows用Javaアプリ、Linux用アプリで選んでPrintBrush XDRへ送信する。そして、PrintBrush XDRの印刷ボタンを押し、紙面などに置いて左から右、もしくは右から左へPrintBrush XDRへ動かせば、印刷が実行される。紙のほか、布や木、石膏ボードなどへの印刷も可能。
印刷解像度は600dpi。C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色インクを使う。1回の操作で印刷可能な範囲は、高さ0.5インチ(約1.3cm)、幅最大6インチ(約15.2cm)の領域。各操作後に上または下に移動させて再び操作すれば、最大3種類の画像を印刷できる。ただし、各印刷結果のあいだにすき間ができてしまうので、1枚の写真を印刷する用途には向かないという。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間2月1日まで。目標金額の450万スウェーデンクローナ(約5474万円)に対し、記事執筆時点(日本時間1月10日15時)で約148万スウェーデンクローナ(約1801万円)の資金を集めている。キャンペーン期間はあと21日ある。
PrintBrush XDRの紹介ビデオ(出典:Kickstarter)
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