Volkswagen(VW)が、Appleの元幹部であるAlexander Hitzinger氏を雇用した。同氏はVWの商用車部門および自動運転車とMaaS(Mobility as a Service)プログラムにおける技術開発を率いる予定だと、米国時間1月10日にReutersが報じた。
Hitzinger氏は、VWで行う予定の技術開発に精通している。同氏は以前、PorscheでLMP1(Le Mans Protype 1)プロジェクトのテクニカルディレクターを務めていた。また、Red Bull Technologyの先端技術責任者を務め、F1関連のプロジェクトに携わった経歴もある。Appleでは、自動運転車プログラム「Project Titan」に携わっていたとされる。
VWによるHitzinger氏の引き抜きは、シリコンバレーのより活発な自動運転車関連のスタートアップに遅れを取らないための同社の取り組みの一環だと言える。同社は、2015年にディーゼル車の排ガス規制の不正問題が発覚して以来、電気自動車(EV)と自動運転車の開発に多額の資金を投入しており、その額は500億ドル(約5兆4000億円)とも報じられている。
VWはこの数年間に、「I.D. CROZZ」や「I.D. VIZZION」といったEVと自動運転関連のコンセプト車を複数発表している。また、低価格のEVの開発にも取り組んでおり、2万3000ドル(約250万円)で販売すると報じられているが、米国で販売されるかどうかは明らかになっていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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