Volkswagen(VW)は、電力販売事業および電気自動車(EV)向け充電関連事業を、新設するグループ会社Elli Groupを通じて開始すると発表した。
Elliは、電力販売に関する製品やサービスを開発し、社名と同じ「Elli」ブランドで家庭と企業へ提供していく計画。Elliは「Electric life(電気のある生活)」を意味する造語で、日々の生活にEVを浸透させる狙いから名付けたという。本社はドイツのベルリンに置く。
家庭向けサービスは、100%再生可能エネルギーから作った電力を供給し、EVオーナー向けには充電設備も用意する。家庭で太陽光発電した電力をEVのバッテリに蓄える機能や、EVの電力を家庭で利用するVehicle to Home(V2H)および電力網へ売電するVehicle to Grid(V2G)といった機能も提供していく。
企業向けには、EV充電設備などを提供する。EV充電サービス会社のほか、一般企業の従業員向け駐車場などへの提供を想定している。VWの事業所でEV充電ステーションを増やすほか、2020年までにEU域内に4000カ所あるディーラー店舗およびサービス業者のすべてで充電サービスを利用可能にする。
なお、VWはグループを挙げてEV化推進プロジェクト「Roadmap E」に取り組んでおり、2030年にはグループ全体で約300種類以上あるモデルのすべてにEV/プラグインハイブリッド車(PHV)を設定する計画。また、ベルリンで電気自動車(EV)ベースのカーシェアリングサービス「We Share」を2019年第2四半期に、イスラエルで自動運転対応EVによる商用配車サービス「New Mobility in Israel」を2019年の早い時期に始めるとしている。
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