元素周期表は素晴らしいものだが、かなり不可解にもなり得る。最後に勉強したのが小学校のときであればなおさらだ。2019年は改めて元素を勉強するのに最適な時だ。
2019年は、化学者のドミトリ・メンデレーエフが元素の周期律を発見してから150周年の記念すべき年「国際周期表年」とされる。国際連合は、周期表を「科学において最も重要な功績の1つで、化学のみならず物理学と生物学の本質をも捉えるもの」だと述べている。
水素やフェルミウム、ダルムスタチウムといった元素の世界について、オンライン上でさまざまな周期表が提供されている。その中にはインタラクティブなものやカラフルなもの、さらには詩的なものもある。
Element Collectionが提供しているのは、視覚的に最も興味深い要素を取り入れた周期表で、それぞれの元素に合った画像が使われている。金塊や1たまりの水銀の画像に加えて、アインスタニウムにはアルベルト・アインシュタインの顔写真が使われている。写真はどれも印象的なものばかりだ。
元ソフトウエアエンジニアのKeith Enevoldsenさんによる画像入りの周期表は、若い学生向けに作られたものだが、大人にとっても同等に魅力的なものになっている。この表にはそれぞれの元素の実用的な使用例を示す画像が組み込まれている。クロミウムがステンレス製の銀食器に使われることや、イリジウムが自動車のスパークプラグに関連していることを学ぶことができるので、元素を身の回りの日常的な世界と結び付けるのに役立つ。
詩的な要素が盛り込まれた周期表もある。2017年、Scienceはそれぞれの元素に俳句的な説明を加えた周期表を発表した。例えば、水素には、「Your single proton/fundamental, essential./Water. Life. Star fuel.(1つの陽子/基本的、不可欠。/水。生命。星の燃焼。)」という説明が書かれている(英語の俳句は1行に2~3語が目安となる)。
英国のノッティンガム大学は、それぞれの元素を説明するYouTube動画がリンクされている周期表を作製した。この表は、水銀やユーロピウムなどのすべての元素をじっくり学ぶのに最適だ。
もっと古典的なものが好みなら、米国議会図書館の画像アーカイブにある、メンデレーエフの周期表の初期公開版を見てみるといいだろう。このオリジナルを見た後なら、カラフルな現代版の周期表をより楽しむことができそうだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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