サムスンは家電見本市「CES 2019」の記者会見をバーチャルアシスタント「Bixby」に関連した発表から始め、4つの新たなロボティクスの取り組みの紹介で締めくくった。その取り組みの1つである「Bot Care」は、さまざまな健康管理タスクを遂行できる個人向け医療補助ロボットで、可能なタスクのうちのいくつかがステージ上で実演された。
今回新たに公開されたその他のプログラムは、センサを利用して空気の質のモニタリングや汚染源の検出を行う「Bot Air」、ロボティックアシスタントにユーザーの質問や要求にうまく対応させるプラットフォームの「Bot Retail」、そしてアスリートのトレーニング支援や自力での移動が困難な人の補助を行うプラットフォームの「GEMS」だ。
サムスンのコンテンツ、サービス、プロダクトイノベーション担当シニアバイスプレジデントを務めるYoon Lee氏は、同社の基調講演の最後にロボティクスのプラットフォームを紹介する際、故Steve Jobs氏のプレゼンでの常套句であった「One more thing(そして、もう1つ)」を使った。その直後、白いロボットのBot Careがステージに登場し、Lee氏らと短いやり取りを行った。Lee氏がBot Careの顔面に指を置くと、Bot Careは同氏の血圧と心拍数を測定した。
今回披露されたロボティクスの多くは、高レベルなコンセプトという段階のものだった。サムスンのAI(人工知能)センター長であるGary Lee氏は、Bot Careをユーザーやその家族の健康を維持する使命を負った「毎日行うタスクのパートナー」と特徴付けた。たとえ生活を共にしていない場合でも、Bot Careは遠隔操作によって管理/監視できると同氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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