毎年1月に開催される世界最大級の家電見本市「CES」ではいつも、多数の新型コンピュータが発表されることに驚かされる。100インチテレビや斬新な家庭用スピーカのような派手さはないが、数だけで比較するならば、一連のノートPC、タブレット、「Chromebook」、2in1のハイブリッドPCを上回るものはない。
CES 2019で予測されるトレンドとテーマは、以下のとおりだ。
民生向け技術に関しては、新たな情報が続々と明らかになっている。現時点では少なくとも、NVIDIAのグラフィックスカード「RTX 2080」のノートPC版がその1つだ。デスクトップ版は数カ月前に提供開始されたばかりで(一部のPCメーカーから既に製品が発売されており、前世代よりも価格は高いが、それに見合う高い性能を備えているとメーカーらは主張している)、ノートPC版がそれに続くことは間違いない。GPUの名称や機能に関する一部の詳しい情報は未定とされているが、基本的に、ゲーム用PC(あるいはゲーム)を使用するすべてのユーザーに、RTXグラフィックスカードを装備する新型モデルまたは更新モデルが提供されることになるだろう。
17インチのノートPCは最近、見かけることが少なくなっていた。Appleは何年も前にこれを廃止し、その後、各社のゲーム用PCさえも15インチに移行している。CES 2019では、数種類の17インチノートPCが、複数のカテゴリと価格帯で大々的に発表される見込みで、その状況が一変する可能性がある。そのような大型サイズのノートPCを消費者が本当に求めるだろうか、それならばいっそのこと、オールインワンのデスクトップを使おうとは思わないだろうか、という疑問が残る。
コンピュータセキュリティは、IT業界で最も議論となっている話題の1つといって過言ではない。ネットワークセキュリティやウイルス保護といった大きな問題は一般的にIT部門が扱うべきものだが、昔ながらの1対1のセキュリティ問題やデータ盗難については、個人で対処する必要がある。複数のPCメーカーが、個々のマシンレベルでコンピュータセキュリティを強化する見込みだ。例えば、覗き見やウェブカメラを防止するための特殊な機能を備える、さらなる種類の画面が登場する可能性がある。それらの画面は、絶対に誰にも見られたくないという場合に(物理的なシャッターやキルスイッチなどによって)シャットダウンする。カメラをふせんで隠すようなことをしていたら、素人っぽく見えてしまうかもしれない。
2018年のCESでは、NVIDIAのBFGD(Big Format Gaming Display)コンセプトに基づくいくつかのプロトタイプが披露された。特にPCゲーム用に設計された、妥協のない65インチのコンピュータモニタもあった。その後、はっきりしない最新情報や遅延情報以外は聞こえてこない。CES 2019ではついに、HPやASUSなどによる最終的な製品や価格が発表されるだろうか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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