Facebookは米国時間12月19日、メッセージング機能を統合するため、ユーザーの非公開メッセージに対する特別なアクセスをSpotifyとNetflixに認める必要があったと述べた。
Facebookによると、この実験的機能はすでに廃止済みだが、両社に読み取りと書き込みのアクセスを認める必要があったという。FacebookはIT業界の大手企業などに対し、これまで公表してきた以上に利用者の個人データへのアクセスを許可していたと、The New York Times(NYT)が18日に報じていた。
Facebookで製品パートナーシップ担当バイスプレジデントを務めるIme Archibong氏は、ブログ記事で次のように述べている。「われわれは、ユーザーの非公開メッセージを無断でパートナーに開示したと批判されている。それは真実ではない」
Archibong氏はこの実験的機能について、FacebookユーザーがSpotifyで聴いているものやNetflixで視聴しているものについて友人とメッセージを共有できるようにするものだったと述べている。同氏によると、そのような機能はユーザーがFacebookを通じて各サービスにログインした場合のみ利用可能だったもので、3年ほど前に廃止したという。
ユーザーがSpotifyからFacebookの友人にメッセージを送れるようにするには、Spotifyに「書き込みアクセス」を認める必要があった。ユーザーがFacebookのメッセージを読めるようにするには、Spotifyに「読み取りアクセス」を認める必要があった。「削除アクセス」は、ユーザーがSpotifyからメッセージを削除すれば、Facebookからも削除されるということだ。ユーザーの許可なく、サードパーティーがユーザーの非公開メッセージを読んだり、ユーザーの友人にメッセージを送ったりしていたわけではない。(Archibong氏)
Facebookは18日、データの共有に関する特別な契約を複数の企業と結んでいたと報じられた。Microsoftの「Bing」検索エンジンには、利用者の同意なくFacebookの全利用者の友達の名前へのアクセスを許可していたほか、米Yahooには2018年夏まで友達の投稿の閲覧を許可していたという。
Facebookは18日、利用者のプライバシー設定を無視することをパートナーに許可していないと声明で述べた。Netflixは、顧客のユーザビリティ向上のためにFacebookを利用したことがあるものの、ユーザーのFacebookの個人的なメッセージは一切読んでいないとしている。
Spotifyにもコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」