米英蘭の法執行機関、15のDDoS代行サービスのドメインを差し押さえ

Catalin Cimpanu (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2018年12月21日 12時53分

 米ZDNetが入手した情報によると、米国、英国、オランダの法執行機関が15のDDoS請負サービスのドメインを差し押さえたという。

 今回のドメイン差し押さえは、クリスマスホリデーの数日前というタイミングで実施された。このホリデー期間中には、ハッカーグループがDDoS攻撃でゲームプロバイダーを標的にしてきた歴史がある。

 この傾向はDerpTrollingによる2013年の攻撃から始まり、その後、2014年のLizard Squadによる攻撃など、繰り返し実行されている。

 これらの攻撃は通常、PlayStation NetworkやXbox、Steam、Blizzard、EA Onlineなどのサービスを標的にする。ハッカーグループはこれらの攻撃の目的として、人々のクリスマスを台無しにすることや、ゲーマーに家族と一緒に時間を過ごさせることなどを表明している。

 米ZDNetが話を聞いた情報セキュリティ業界の情報筋は、このすぐ後に関係者が逮捕されるはずだと考えている。既に逮捕が行われている可能性もあるという。

 米ZDNetの情報筋は、米国時間12月20日に差し押さえられたDDoS請負サービスのドメインのリストをまとめた。

  • anonsecurityteam.com
  • booter.ninja
  • bullstresser.net
  • critical-boot.com
  • defcon.pro
  • defianceprotocol.com
  • downthem.org
  • layer7-stresser.xyz
  • netstress.org
  • quantumstress.net
  • ragebooter.com
  • request.rip
  • str3ssed.me
  • torsecurityteam.org
  • vbooter.org

 欧州刑事警察機構(ユーロポール)は4月、インターネットで最大のDDoS請負サービス「WebStresser」を閉鎖した。

 オンラインで今でも利用できるDDoSブーター(DDoS請負サービスの別名)は、ほかにもたくさんある。DDoS請負分野に新たに参入したそれらのサービスの多くは、FBIとユーロポールの管轄区域から遠く離れた中国に拠点を置いている

 司法省の関係者は、20日にドメインの差し押さえを実施したことを認めた。差し押さえ令状によると、米国と複数の国際機関が20日に差し押さえたのは上記の15のドメインだという。

提供:NCA, Politie, DOJ
提供:NCA, Politie, DOJ

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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