米ZDNetが入手した情報によると、米国、英国、オランダの法執行機関が15のDDoS請負サービスのドメインを差し押さえたという。
今回のドメイン差し押さえは、クリスマスホリデーの数日前というタイミングで実施された。このホリデー期間中には、ハッカーグループがDDoS攻撃でゲームプロバイダーを標的にしてきた歴史がある。
この傾向はDerpTrollingによる2013年の攻撃から始まり、その後、2014年のLizard Squadによる攻撃など、繰り返し実行されている。
これらの攻撃は通常、PlayStation NetworkやXbox、Steam、Blizzard、EA Onlineなどのサービスを標的にする。ハッカーグループはこれらの攻撃の目的として、人々のクリスマスを台無しにすることや、ゲーマーに家族と一緒に時間を過ごさせることなどを表明している。
米ZDNetが話を聞いた情報セキュリティ業界の情報筋は、このすぐ後に関係者が逮捕されるはずだと考えている。既に逮捕が行われている可能性もあるという。
米ZDNetの情報筋は、米国時間12月20日に差し押さえられたDDoS請負サービスのドメインのリストをまとめた。
欧州刑事警察機構(ユーロポール)は4月、インターネットで最大のDDoS請負サービス「WebStresser」を閉鎖した。
オンラインで今でも利用できるDDoSブーター(DDoS請負サービスの別名)は、ほかにもたくさんある。DDoS請負分野に新たに参入したそれらのサービスの多くは、FBIとユーロポールの管轄区域から遠く離れた中国に拠点を置いている。
司法省の関係者は、20日にドメインの差し押さえを実施したことを認めた。差し押さえ令状によると、米国と複数の国際機関が20日に差し押さえたのは上記の15のドメインだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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