Googleが、「ストリートビュートレッカー」の新バージョンを披露した。これは360度カメラを搭載したバックパック型の撮影装置で、山頂、古代遺跡、ジャングル、駅、美術館など、「ストリートビュー」撮影用の車が入れない場所の撮影や地図の作成に利用されるものだ。
設計を一新したこのバックパック型トレッカーは、デザインがより洗練され、小型軽量化されたため、以前より楽に背負って歩き回れるようになった。また、青い筐体には、新たに「Googleマップ」のブランドロゴが入れられた。
360度カメラも、口径が拡大し、センサの解像度が向上したおかげで、より鮮明な画像を撮影できるようになった。
また、人間が背負うだけでなく、車やボートなどの乗り物に取り付けることも可能だ。
トレッカーで撮影された画像は、ストリートビューの提供地域を増やすのに役立つだけでなく、途上国や複雑に入り組んだ大都市の市街地の地図作成に利用できる。
新しいトレッカーの基本的な構造は、以前のモデルと同じだ。コンピュータとバッテリパックを備えた本体の上に棒が伸びていて、その最上部にカメラが取り付けられている。ただし、以前よりはるかにスリムなデザインになり、カメラ部分も大幅に小型化された。
全体的には、ボルトがむき出しになっていた以前のプロトタイプと比べ、より洗練され、完成度の高い見た目になっている。カメラの高さも調節できるようだ。Googleが公開した画像では、Googleマップのロゴがある青の筐体と、ロゴがない白の筐体を確認できる。
Googleによると、すべての人を対象に、ストリートビューカメラ貸し出しプログラムを通じて、この新しいトレッカーの貸し出し申請を受け付けているという。また、観光協会、空港関係者、交通事業者といったパートナーの利用も想定しているようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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