Googleマップが捉えたフロリダ州南部の画像に未確認飛行物体(UFO)が映り込んでいるとして、一部メディアの話題となっている。だが、2、3回クリックするだけで、この飛行物体の正体はすぐにわかるはずだ。
確かに、この場所の「ストリートビュー」の画像を最大解像度で見ると、金属製あるいは何者かによって作られたかのような、見慣れない物体が雲の影から出現しているように見える。
しかし、この飛行物体は、実はありふれたもので、チョウあるいはガとみられる。昆虫学者であれば正確な種を明らかにできるかもしれないが、羽の模様や、触覚が認められる点、さらに昆虫の頭が映っていることから、これが太陽系外惑星のプロキシマbから異星人を連れてきたUFOではなく、チョウ目に属する生物であることは明らかだ。
この写真が奇妙な感じになっているのは、ストリートビューが複数の異なるスチル写真をつなぎ合わせて1つの風景画像を構成しているため、飛んでいる虫の画像が半分に切れているからだ。言い換えれば、チョウと思われるものがフレームに入ってきたところで撮影用のカメラがシャッターを切り、さらにこのチョウが飛び去った後に隣り合った場所の撮影をしたため、この2つの画像をつなげた際にチョウの画像が半分だけ残り、人工物のように見えたというわけだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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