Qualcomm Technologiesは米国時間12月17日、IoTアプリケーション向けに設計され、省電力広域無線ネットワーク(LPWAN)に対応したLTEモデム「Qualcomm 9205 LTE Modem」を発表した。
このモデムは、ウェアラブル機器、アセットトラッカー、ヘルスモニター、セキュリティシステム、スマートシティセンサー、スマートメーターなど、LPWAN上で動作するデバイスやアプリケーション専用という位置づけだ。
また、1つのチップセットで、グローバルマルチモードLTEのカテゴリーM1(eMTC)とNB2(NB-IoT)、および 2G/E-GPRSという3種類の接続方式に対応する。
さらに、最大800MHzのアプリケーション処理プロセッサであるArm製「Cortex-A7」を搭載し、「ThreadX」や「AliOS Things」もサポートする。
「アプリケーションプロセッサを組み込むことで、コスト効率やデバイスの安全性を高めるために外部のマイクロコントローラを利用する必要がなくなる」(Qualcomm)
このチップセットは、GPS、Beidou、Glonass、Galileoなどのシステムを利用して位置情報を取得できるほか、「Qualcomm Trusted Execution Environment」により、ハードウェアレベルでセキュリティを強化する。クラウドサービスのサポートも可能だ。
さらに、450MHz~2100MHzの帯域幅をサポートするRFトランシーバがフロントエンドに統合されている。Quacommによると、これはセルラーIoT市場の「商用製品では初めて」だという。
Qualcommによれば、9205 LTE Modemは旧モデルと比べ、サイズが50%小さくなり、コスト効率も向上したという。また、待機時の消費電力を最大で70%削減できるように設計されている。
このモデムをベースに設計された製品が一般にリリースされるのは、2019年になる見込みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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