これまで以上に多くの人々が、紙の新聞よりもツイートや投稿からニュースを入手しているようだ。
人々のニュースの入手先に関するPew Research Centerの調査結果によると、米国ではソーシャルメディアが紙の新聞を上回ったという。近年、紙の新聞の発行部数が減少の一途をたどる一方で、世界のソーシャルメディアの利用者数は25億に達している。だが、ソーシャルメディアでニュースを入手する人数が新聞を上回ったのは、今回が初めてだとPewは述べている。
さらに、テレビやラジオ、ニュースサイトといったその他のニュースの情報源が、まだソーシャルメディアを上回っていることが、Pewの調査により明らかになった。
Pewの調査結果によると、ソーシャルメディアやニュースサイトといったオンライン媒体の人気が上昇し、紙の新聞やテレビ、ラジオなどのその他の媒体の人気は横ばい、もしくは下降している。
この調査には、米国の18歳以上の対象者から取得したデータが用いられている。年齢層別の回答を分析すると、異なる年齢層でニュースの入手先に大きな違いがあることが分かる。
年齢層が上がるにつれ、テレビと新聞を好む傾向があり、ソーシャルメディアは若い年齢層に人気があるというデータ傾向が示されている。
この好みの変化により、ソーシャルメディア企業にこれまで以上に圧力がかかるとみられる。Facebookは虚偽のニュースに関する問題があったことを認めている。またTwitterも同様の問題に取り組んでいる。FacebookやTwitterをはじめとする企業が偽情報の拡散防止に熱心に取り組む一方で、今回のPewの調査結果は、むしろ偽情報が拡散する危険性がより高まっていることを示すかたちとなった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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