中国の通信大手ファーウェイ(華為技術)の最高財務責任者(CFO)である孟晩舟氏が、カナダの裁判所から保釈を認められた。同氏は今後、米国へ引き渡される可能性がある。
現地時間12月11日、創業者の任正非氏の娘でもある孟氏の保釈をめぐる3日目の聴聞会が開かれ、1000万カナダドル(約8億5000万円)の保釈金支払いなどを条件として、同氏の保釈が認められた。
孟氏は12月1日、米国の金融機関に虚偽の報告を行い、イランへの制裁に違反した疑いで、米国の要請によりバンクーバー国際空港でフライトの乗り継ぎの際に逮捕された。
米商務省は今春、中国の通信機器メーカーのZTEがイランと北朝鮮に通信機器を不正に輸出し、米国の両国制裁に関する合意に違反したとして、制裁を科していた。
今回の逮捕により、貿易交渉をめぐってすでに不安定になっている米中の関係の悪化が懸念される。孟氏の身柄拘束を受けて、複数の中国企業や企業グループが、ファーウェイを支持すべく、米国製品をボイコットするよう職員に命じていると報じられた。中にはAppleのデバイスの使用が判明した職員に懲罰を科すと通達した企業もあると、米CNNが報じている。
米CNETはファーウェイの担当者にコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス