ニチレイは12月10日、インドでオンライン食肉マーケットプレイス「Licious」を運営するDelightful Gourmetに対して、12月7日に約1500万ドル(約17億円)を出資したと発表した。
同社によると、インドは世界でも有数の食肉生産国だが、コールドチェーンや流通網の整備が十分でないため、安全で高品質な肉を入手しづらいという課題を抱えているという。そんな中、2015年に創業したスタートアップ企業であるDelightful Gourmetでは、安全と品質を第一に掲げ、小規模なコールドチェーンの構築と情報技術を活用した需要予測を行い、インドにおける新たな食肉流通の拡大に挑戦しているという。
ニチレイグループは、加工食品、水産・畜産、低温物流を主要セグメントとして国内外で事業展開し、各事業において安定的かつ着実な成果をあげてきたと説明。一方で、さらなる成長を目指すためには、既存事業の業容拡大に加えて、新たな事業分野への挑戦も必要だと考え、2017年4月に経営企画部のもとに事業開発グループを新設した。
Delightful Gourmetへの出資は、事業開発グループの取り組みのひとつとして検討を進めてきた案件だという。同社グループにとっては、インドにおける新たな事業分野への参画となるが、これまで培ってきた品質・生産管理などの技術サポートを通じて、Liciousの事業拡大に寄与するとしている。
また、Delightful Gourmetとの協業を通じて今後の成長が期待されるインド市場の理解を深め、情報技術を活用した需要予測をすることによって、同社グループのインドにおける新たな食肉流通の拡大に挑戦するとしている。
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