普段、テレビではなくYouTubeなどの動画共有サービスを見るという若者は多い。また、テレビ番組もネット上に投稿されたものをスマートフォンで見るという子どもは少なくない。全般的にエンタメ系動画の人気が高く、女子中高生ではメイク動画などのハウツー動画系を見る子も多い。
男子小学生や中高生に目を向けると、自分でゲームをプレイできるわけではないのにゲーム実況動画を見るという子どもは多い。同様に、おもちゃや新製品などの開封動画も人気が高い。今回はこれらの動画が男子に人気な理由について紹介する。
Gzブレインの「動画共有サービスの視聴実態調査(2018年10月)」を見ると、人気のジャンルは上位から「音楽」「アニメ」「ゲーム実況・ゲームプレイ」であり、男性に限ると「ゲーム実況・ゲームプレイ」は2位まで上昇する。
さらに詳しく年齢別に見ていくと、「ゲーム実況・ゲームプレイ」は年齢が若いほど視聴比率が高い。特に5〜9歳では利用者の2人に1人が視聴しており、10〜20代でも約4割が視聴している。5〜9歳、10代では他に、「激辛商品を食べる」「心霊スポットに泊まる」などのチャレンジ動画といった、「ネタ・やってみた系」動画も人気が高い。
また、ソーシャル動画分析サービス「kamui tracker(カムイトラッカー)」の「ゲーム実況者に関する調査(2018年10月)」において、ゲーム実況をチャンネル登録したことがある人に対してその理由を聞いたところ、「動画が面白かったとき」が62.1%で最多だった。
「ゲーム攻略に関する有益な情報が得られると思ったとき」(27.2%)というハウツーが役立つという理由もあったが、「ストレスなく見られる動画だったとき」(29.8%)、「ずっと見ていられる動画だと思ったとき」(31.1%)よりも少なかった。ゲーム実況・ゲームプレイ動画は、全体的に娯楽として楽しまれる傾向にあることがわかる。
小学生男児に聞いたところ、「ゲーム実況動画が好き」という子は多かった。「できないところのやり方を見る」という子もいたが、持っていないゲームの実況動画を見ている子も少なくなかった。なぜ見るのか聞いたところ、「いいなと思うから。やりたいと思いながら見てる」と答えた。
買ってもらえるゲームは限られているため、自分たちの手が届かないゲームの動画を見て満足するというのだ。「ゲームの時間は決められているから、できない時間は動画を見ている」という子がいたのは、小学生ならではだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス