Instagramでカップル写真やカップル動画が人気だ。カップルとつくハッシュタグは全体に人気が高く、「#カップル」は119万件、「#カップルフォト」は38万件、「#カップルプリ」は1万1000件、「#カップル動画」は約1万件などとなっている。「#カップルコーデ」は11万3000件、「#カップル旅行」は2万2000件、「#カップルディズニー」は約1万件など、そこから派生したものも人気が高い。
なぜ女子高生たちは、カップル系ハッシュタグの写真や動画をInstagramに投稿したがるのだろうか。実態と理由、背景を見ていきたい。
「カップルいいなー。カップル写真やカップル動画が撮れるから」と女子高生たちは口々に言う。彼女たちはInstagramにはよく友だちとの仲良し写真などを投稿しているが、カップル写真には負けるという。「リア充の頂点だと思う」とある子が言っていた。
インスタで見るカップル系ハッシュタグ写真は、どれも親しげに寄り添ったり、顔をくっつけ合ったり、同じポーズを決めたり、おそろいのファッションアイテムを身に着けたりと幸せそうだ。
「友だちとのプリクラの時は、スタイルよく見えるようにとかファッションを見せるために全身を入れて撮ることも多い」とある女子高生は言う。一方でカップルの場合は、ファッションを見せたい場合以外は顔のアップで撮ることが多いようだ。
「彼氏がイケメンだと羨ましがられるからじゃないかな」と言う。「イケメンの彼氏だとカップル写真とか撮りたいけど、いまいちだとdisられるしあまり撮りたくないかも」。その後は、「私がdisられたりして」と盛り上がっていた。
Instagramでは複数枚をまとめて投稿もできるが、少しアングルや表情を変えただけの写真を投稿しているケースも多い。プリクラで撮った写真に落書きをしたものを投稿している例も目立つ。カップル動画は、以前ご紹介したMixChannelで投稿していたものに似ている。多くは恋愛系の音楽に載せて歌詞を入れた状態で、2人が主役のPVのように編集してあるのだ。
「理想はカップルディズニー」という声を聞いた。「#制服ディズニー」ではお揃いのミッキーマウスの耳をつけ、複数人でお揃いのポーズをするのが決まりとなっている。一方、カップルディズニーはかなり違うようだ。
主に、ディズニーランドのシンデレラ城の前、またはディズニーシーのシンボルである地球儀「アクアスフィア」の前で撮影するのが定番となっているようだ。あえてツーショットを後ろ姿で撮ったり、アクアスフィアのライトアップで影になったツーショットを撮るなど、ディズニーっぽさを前面に出した写真が多くなっているのだ。
「カップルになったらカップル写真のようなことをしたい!」と、カップル写真や動画は恋愛の普通を図るための基準となっているようだった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」