iPhone XRの需要についての情報とともに、Joswiak氏はインタビューでAppleが12月1日の世界エイズデーを今年も支援することも明らかにした。12月1日~7日の間、ユーザーがApple Store、Apple.com、「Apple Store」アプリで「Apple Pay」を使って買い物をすると、Appleが1回当たり1ドル(約113円)を寄付に回す。また、世界エイズデー当日は、世界125店のApple StoreのAppleロゴを赤くする計画だ。
2018年で世界エイズデーは30周年を迎える。この記念日は、1988年のエイズ対策関係閣僚会議の初会合に端を発している。それから毎年、国連機関、各国政府、企業は、HIVとエイズの意識を高めるために協力している。
Appleは10年以上、HIVとエイズ対策の強力なサポーターだ。この12年間、同社は赤く輝く特別モデルを製造して売り上げの一部を非営利団体(RED)に寄付してきた。(RED)はU2のフロントマンであるBonoが2006年に立ち上げた団体だ。Appleは(RED)向け製品の販売で累計2億ドル(約227億円)以上の売り上げを上げたとJoswiak氏はインタビューで語った。そのうちの何%を(RED)に寄付したかについては回答しなかった。
「(RED)製品の購入はエイズのない世代の実現につながるだけでなく、1ドルで命を救える薬5日分を提供する」とJoswiak氏。
Appleは1年前、(RED)製品の売り上げから1億6000万ドル(約181億円)の寄付金を集め、それは4億7500万日分の救命薬に相当すると発表した。(RED)はAppleなどから集めた寄付金(立ち上げ以来累計5億ドル:約567億円)をGlobal Fundに寄付している。Global Fundは、開発途上国のHIV/エイズ患者に対する予防、検査、治療、カウンセリング、ケアサービスを提供する非営利団体だ。
Appleは2017年、Apple Payでの購入による売り上げの一部も(RED)に寄付した。また、「App Store」上にHIV/エイズ関連の情報をまとめた特別の「Today」タブを設置した。人気ゲーム「Candy Crush」の開発元であるKingも、アプリ内販売の売り上げのすべてをGlobal Fundに提供する特別版を提供した。Joswiak氏は、Appleは2018年はApp Storeでは(RED)の特別プロモーションはしないと語った。
125店舗でAppleロゴを赤くすることに加え、他の400店舗では赤いステッカーを用意するという。
Appleは従来、「iPhone 7」を含めてiPhone新モデル発売の数カ月後に(RED)版を立ち上げてきた。同社は2017年に「iPhone X」の(RED)版を製造しなかったが、「iPhone XR」の(RED)モデルは一般モデルの発売と同時に発売した。「iPhone(RED)を新モデルの発売と同時に提供するのは初めてだ。(RED)との協力は、われわれにとって非常に重要だ。人の命を救う製品を販売する以上の使命は考えられない」とJoswiak氏。
Joswiak氏は、iPhone XSあるいはXS Maxの(RED)モデルを今後予定しているかどうかについてはコメントを控えた。
iPhone XRはProduct(RED)向けとして「われわれが提供可能な最も人気のある、主流の製品だ」とJoswiak氏は語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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