スマートフォンゲーム「Pokemon GO」に、新たに「トレーナーバトル」機能が導入される。Nianticとポケモンが12月4日に発表した。
トレーナーバトルでは、ポケモンGOのプレイヤーであるトレーナー同士、もしくはトレーナーとチームリーダーで対戦できる。近くにいるトレーナー同士の場合では、「対戦コード」という2次元バーコードをアプリ上でスキャンすると対戦できる。この際、バーコードのスキャンと共に現在位置を測定しているため、遠隔地のトレーナーにバーコードの画像を送信して対戦することはできない。なお、仲良し度が「親友」以上となっているフレンドとは、2次元バーコードを使用せず、離れた場所でも対戦が可能だ。また、13歳未満のプレイヤーの場合は、フレンド機能と同様にトレーナー同士のバトルは体験できない。
異なるレベルのトレーナー同士でも対戦を楽しめるようにするため、トレーナーバトルでは、ポケモンのステータスを示す「CP」の上限が異なる、3つのリーグが設けられる。トレーナーは、それぞれのリーグの上限に収まるCPのポケモンを3匹選び、バトルに挑む。
バトルはリアルタイムに進行する。ジムバトルやレイドバトルと同様、相手のポケモンに対して繰り出すポケモンを選べるほか、バトル中に入れ替えることもできる。ノーマルアタックのほか、連続タップすることでスペシャルアタックの使用も可能だ。スペシャルアタックは、「ほしのすな」と「ポケモンのアメ」を使用することにより、従来のものに加え、追加でさらに1つを解放できる。また、スペシャルアタックを防御できる「シールド」も、バトル中に2回使用できる。
Niantic Pokemon GO グローバル マーケティング リードの須賀健人氏は、2つ目のスペシャルアタックやシールド、バトル中の入れ替えといった機能により、どのタイミングでシールドを使用するかなど、ゲームにおける戦略的要素が高まるとしている。
バトルの制限時間は4分。時間内に相手のポケモンを全て戦闘不能にするか、4分経過時に残りポケモン数、もしくは残りHPの割合が多ければ勝利となる。バトル後は、勝敗に関係なくトレーナーに報酬が贈られる。この報酬には、「シンオウのいし」や「ほしのすな」といったアイテムも含まれるという。報酬は、トレーナー同士の場合は1日3回まで受け取れる。
トレーナーバトルのテスト段階では、さまざまな葛藤があったと振り返った須賀氏。「赤」や「緑」から始まる"本編"と同様の6対6ではバトル時間が長くなるため、なるべくシンプルに、しかしながら戦略性があるプレイができるよう、3対3の形にしたという。また、ポケモンのタイプ縛りなど、トレーナーたちがある程度の自由度を持って対戦することもできると説明。「『Ingress』のプレイヤーがさまざまな遊び方を生み出したことと同様に、Pokemon GOのトレーナーも新しい遊び方を作り出すことを楽しみにしている」と語った。
トレーナー同士の対戦については、2015年に公開されたPokemon GOのPVにおいて触れられていた。須賀氏は、「PVにて紹介した機能を全て実装し、Pokemon GOがやっとある程度出来上がった」と到達点を示した。また、ポケモン Pokemon GO推進室の高草真生氏は、「トレーナー同士の対戦は、"本編"にて脈々と受け継がれている機能」だと説明。6月に実装された交換機能とあわせ、「外に開けたゲームであることを目指してきた、ポケモンの本流と同じような体験をユーザーに楽しんでもらえる」とした。
Nianticはトレーナーバトルについて、近日中に提供を開始するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス