Elon Musk氏は、米国時間11月25日に放送された番組「Axios on HBO」とのインタビューの中で、自身が火星に行く確率は「70%」との考えを示した。この発言は、Musk氏が個人的に火星に行く可能性について問われたことを受けてのものだ。
SpaceXの創設者であるMusk氏は、「われわれはこのところ複数のブレークスルーを達成しており、私は大いに興奮している」と述べ、さらにこう続けた。「私が言っているのは、そこに移住することについての話だ」
一生の夢として火星に行くことを考えている人は、今からお金を貯めておいた方がいい。というのも、惑星間飛行のために設計されたSpaceXの宇宙船「Starship」(以前の名称は「BFR」)の席を確保するには「数十万ドルほど」かかるからだ。Starshipは、月旅行をする世界初の民間人が乗り込む予定の宇宙船でもある。
ただし、リスクも考慮すべきだ。
インタビュアーが、火星への片道切符は裕福な人のための「脱出用ハッチ」になるかもしれないとの考えを示すと、Musk氏は「火星で死ぬ確率は地球上よりはるかに高い」と反論した。
「死ぬ可能性は大いにある。小さな乗り物で深宇宙を行くのだから」とMusk氏は述べた。
さらには無事に到着しても、火星に基地を建設するため「働きづめ」の状態になりそうだ。また、SpaceXの火星開発主席エンジニアPaul Wooster氏が火星協会の2018年年会で語ったところによると、火星への移住者は当面Starshipを拠点として生活しなければならないかもしれないという。
また、たとえ火星にたどり着いたとしても、過酷な環境に耐えられず死ぬ可能性もある。
しかし、それでも行きたいというMusk氏の気持ちに変わりはない。
「山に登る人は多い。エベレストでは常に誰かが命を落としている。彼らは、挑戦するために山に登りたいのだ」(Musk氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」