GucciやSaint Laurentなどの高級ブランドを傘下に収める仏Keringは現地時間11月26日、Appleと提携して店舗スタッフ向けの一連のアプリを開発していると発表した。
パリに本社を置く同社はこのほか、Eコマース事業を2020年前半に完全に自社運用とすることなど、デジタル戦略における複数の取り組みも明らかにした。同社は2013年からEコマース事業を主にYOOX NET-A-PORTER(YNAP)との合弁事業を通じて運営してきた。
Appleの直営店では、既に「iOS」端末がモバイル台帳として使われている。Appleとの提携による最初のアプリは、Keringが保有するブランドの店舗の従業員が、特定の色やサイズの商品の在庫をリアルタイムで確認できるものだという。この提携では、iOSベースの店舗内決済を改善することも視野に入れている。
Reutersによると、Keringはオンライン販売に対する自社の管理を強めることで、顧客データなどの情報にアクセスしやすくなるという。
「この胸躍る新しい取り組みは、変化の激しいグローバル市場で顧客のニーズを満たしてその水準を上回り、また、すべてのチャネルにわたって卓越した顧客体験を確実に提供し続けることを目的としている」と、Keringの最高クライアントおよびデジタル責任者を務めるGregory Boutte氏は発表で述べた。
AppleとKeringにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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