オーストラリアの科学者らが、ウシ用の新たなフィットネストラッカーを考案した。
オーストラリア連邦科学工業研究機構(CSIRO)は米国時間11月20日、農業ITのスタートアップであるCeres Tagと連携し、ウシ用のスマートイヤータグを開発したと発表した。このタグはクイーンズランド州にある研究所にいる畜牛100頭に問題なく試用されているという。
CISROによると、このデバイスはスマートウォッチで得られるデータと同等のものを提供するため、フィットネストラッカーに匹敵するという。
とりわけ、このGPS対応のタグを使えば、農業従事者が自分の家畜の群れの位置を追跡できるので、群れが草を食べる場所を把握したり、家畜が逃げたり盗まれたりした場合に役立つ。タグには加速度センサも内蔵されているので、異常なアクティビティを検出すると農業従事者に通達されるようになっている。
科学者らがウシ向けにスマートウェアラブルを開発したのは今回が初めてではない。グンゼと京都府農林水産技術センター畜産センターの科学者らが2017年に、乳牛が酷暑を乗り切り産乳し続けるのに役立つ冷感ウェアを開発した。また、スコットランドのストラスクライド大学の研究者らが2012年に、ウシの頭の位置を正確に検知して、病気や発情の兆候があれば農業従事者に知らせるスマート首輪を開発した。
CISROは、このスマートイヤータグが世界初の「国際的なトレーサビリティ規格の出自」として認められることを期待していると声明で述べた。
同社はまた、「より小型で軽量の」タグを開発し、体温センサなどの機能を改良版に追加することを目指している。
米CNETはCSIROにコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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