The Informationは米国時間11月20日、匿名情報筋の話として、Appleが2018年、人工知能(AI)を手掛ける新興企業Silk Labsをひそかに買収していたと報じた。
Silk Labsは、消費者向けの電子機器に組み込まれるAIソフトウェアの開発を専門としている。ソフトウェアは電子機器上で稼働し、企業が膨大な量の個人データを保管するクラウドとは通信しない。
Silk Labsは、MozillaのスマートフォンOS「Firefox OS」のプロジェクトに従事していたAndreas Gal氏、Chris Jones氏、Michael Vines氏によって、2015年にカリフォルニア州サンマテオで創設された。同社は、スマートハードウェアを家庭に送り込むことを目的に2016年にKickstarterで立ち上げたプロジェクトを廃止し、代わって自社のソフトウェアを他社のデバイスに搭載することに注力していた。
Silk Labsは、従業員数が約12名、調達資金が約400万ドルと小規模なので、買収はAppleの基準からすると小さなものだったとThe Informationは報じている。
Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は10月、欧州議会でデータプライバシーについて熱く語り、米国でも「包括的な連邦データプライバシー法」を作るべきだと述べていた。
AppleとSilk Labsにコメントを求めたが、どちらからも直ちに回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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