ARコンタクトレンズを開発か--「見えないコンピューティング」目指すMojo Vision

Ian Sherr (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 高橋朋子 (ガリレオ)2018年11月20日 10時47分

 コンピュータが先進的な拡張現実(AR)を通じてもたらす情報を実世界と重ね合わせて見るのに、大きくてかさばるヘッドセットや扱いにくいスマートメガネを着用するのではなく、コンタクトレンズを目に入れるだけで済むとしたらどうだろう。

 シリコンバレーのスタートアップMojo Visionが目指しているのはそのような未来だと、同社の取り組みに詳しい情報筋は述べている。先ごろ資金調達額が5000万ドル(約56億円)を超えたと発表したMojo Visionは、自社の技術を「Invisible Computing」(見えないコンピューティング)と呼び、ユーザーが「必要なときに情報を」提供し、「いつどこにいても、いつもと同じ姿のまま、ひと目視線を向けるだけで」他の人とつながれる世界を実現するものだと説明している。

 「目と手を自由に使える世界を目指す」と、同社のウェブサイトには書かれている。

 Mojo Visionは製品情報を公開していないが、「テクノロジとプラットフォームの開発を続けるなかで、さらに詳しい情報を明らかにしていきたい」とコメントした。

 Mojo Visionの技術は、すでに市販されているデバイスとは異なるものだ。「Microsoft HoloLens」や「Magic Leap One」といった既存の製品では、かさばるヘッドセットを頭に装着し、大きなレンズで両目を覆わなければならない。

 これらのヘッドセットはいずれ小型化するとの見方があるが、そうなるまでには時間がかかる。2011年に創設されたMagic Leapは、同社初のヘッドセットMagic Leap Oneの開発者版を8月にリリースしたが、消費者版はまだ開発中で、市場に出るまであと1、2年はかかるとみられる。

 また、Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は2年前の開発者会議で、「これから10年の間に(ヘッドセットの)フォームファクタは小型化が進むだろう」と述べ、最終的にはメガネのような形になるとの見解を示していた。

Magic Leapのヘッドセット
Magic Leapのヘッドセットは未来的だが、通常のメガネと比べるとやはり大きい
提供:Magic Leap

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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