人工衛星でネット普及を目指すSpaceX、新たに7000基以上をFCCが承認

Marrian Zhou (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)2018年11月16日 11時17分

 SpaceXは、さらに多くの人工衛星を宇宙に送り出す許可を得た。

 米連邦通信委員会(FCC)は米国時間11月15日、7000基以上の衛星を建造し、超低軌道に投入して運用するというSpaceXの申請を承認した。FCCによると、SpaceXは、これまでに承認された衛星にも、さらに周波数帯を追加する予定だという。

 SpaceXの「Starlink」プログラムは、ほとんど、あるいはまったくインターネットにアクセスできない地方や遠隔地でも、地上におけるインターネット接続を向上させるために、かなりの低軌道で衛星を運用することを目指している。15日に承認されたことで、SpaceXは柔軟に、米国や世界各地で高速ブロードバンド通信の可能な地域を広げられる。

 「こうした用途に対する当委員会の取り組みは、民間部門の投資や革新を促進し、市場原理により米国の消費者に価値をもたらすという、FCCの基本的なアプローチを反映している」(FCCのAjit Pai委員長)

 SpaceXは2月、プロトタイプの小型衛星2基を積載した「Falcon 9」ロケットを打ち上げた。SpaceXは、FCCに提出した申請書類で、当初に打ち上げる衛星800基は、米国と世界でブロードバンド通信を可能にするのに十分だと述べている。衛星を増やせば、通信可能範囲に漏れがなくなり、世界全域でブロードバンド通信が可能になる。

 FCCは3月、全世界での衛星ブロードバンドサービス提供を目指すSpaceXの計画を承認した。SpaceXは、4425個の小型低軌道衛星を配備する計画だとしていた。

10月、ヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げられたFalcon 9ロケット
10月、ヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げられたFalcon 9ロケット
提供:Getty Images

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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