ミシガン大学は、トヨタ自動車から300万ドル(約3億4050万円)の資金援助を受け、人工知能(AI)研究に関する教授職「Toyota Professorship in Artificial Intelligence」を新設すると発表した。トヨタからの資金は、AIおよびロボット工学に関する学部の運営にも活用される。
トヨタの支援でミシガン大学に設けられる教授職は、これで2つ目。今回は、250万ドル(約2億8375万円)が対象となる教授の研究や教育などの活動資金として提供され、50万ドル(約5675万円)がAIやロボット工学に携わる助手、准教授を対象とする支援基金「Toyota Motor Corporation Faculty Scholar Award Fund」の創設に使われる。
Toyota Professorship in Artificial Intelligenceの初代教授には、電子工学教授でコンピュータ科学教授でもあるSatinder Singh Baveja氏が就任した。
また、トヨタは2016年に2200万ドル(約24億9700万円)の資金を提供し、自動車の安全性強化、支援ロボット、屋内用モビリティ、自動運転などに関するミシガン大学の活動を支援した。トヨタが開設したAI研究所「Toyota Research Institute-Ann Arbor」はミシガン大学から徒歩圏にあり、自動運転研究で同大学と密に連携している。
なお、ミシガン大学のモビリティ技術研究センター「Mobility Transformation Center」内には、面積32エーカー(約13ヘクタール)という自動運転用の試験施設「Mcity」もある。
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