ハイセンスジャパンは11月13日、BS/CS 4Kチューナを内蔵した4K液晶テレビ「A6800」シリーズを発表した。東芝映像ソリューションと共同開発した「レグザエンジン NEO」を搭載する。発売は12月初旬。想定税別価格は50V型の「50A6800」が10万円前後、43V型の「43A6800」が9万円前後になる。
ハイセンスグループでは、2017年11月に東芝のテレビ製品、ブランド、研究開発と運営サービスを買収したと発表。完全子会社であった東芝映像ソリューションを傘下に収めた。
A6800シリーズへのレグザエンジン NEOの搭載は、東芝映像ソリューションをグループ会社化することにより実現したもの。東芝映像ソリューションとハイセンスジャパンが新モデルために共同開発したという。「ハイセンスジャパンのテレビは本日生まれ変わる。日本の大手テレビメーカーと並べて検討してほしい」(ハイセンスジャパンマーケティング部)と自信をのぞかせた。
レグザエンジン NEOによる、色鮮やかで臨場感ある高画質がポイントで、コントラストを引き上げ、立体感ある映像を再現。質感や材質まで伝わるような色再現性を追求しており、HDRは、HDR10とHLGの両規格に対応する。
画面がまぶしい、明るい部屋で視聴すると白っぽく見えるといった、既存テレビの画質評価を受け、本体には自動画質調整機能も搭載。最小遅延約0.83ミリ秒のゲームモードも設け、「レグザ」シリーズ同様のレスポンスの良さも備える。
12月1日に開始する、新4K衛星放送が視聴できるBS/CS 4Kチューナを本体に内蔵。既存モデルでは2基搭載していた地上、BS、110度CSデジタルチューナは3基搭載し、裏番組の2番組同時録画も可能だ。
レグザエンジン NEOは、レグザエンジンの基本機能をそのままに、詳細なチューニングや細かな色調整といった機能を省き、使いやすさを重視しているとのこと。ハイセンスジャパン 代表取締役社長の李文麗氏は「日本向けのテレビに仕上がっている。画質、音質にこだわる日本ユーザーの欲求を満たせると期待している」とコメントした。
本体には「ドルビーオーディオ」も搭載し、迫力ある低音再生を実現。Googleアシスタント搭載スピーカにも対応する。独自のホーム画面「VIDAA(ビダ)」は、VODサービスのアイコンなどを自由に編集でき、自分好みのテレビにカスタマイズできる。
ハイセンスジャパンでは、今後は「ULED」モデルの後継シリーズのほか、有機ELテレビにもレグザエンジン NEOを搭載していくとのこと。「すべてのモデルに搭載するのではなく、ミドルからハイエンドクラスに採用していく。日本のテレビメーカー人気は根強いが、その次のポジションを狙っていきたい。2019年はテレビ、洗濯機、冷蔵庫に加え、エアコンにも参入する予定だ」(ハイセンスジャパン 執行役員副社長の磯辺浩孝氏)とし、日本市場における、有機ELテレビとエアコンの参入を明らかにした。
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