電動スクーターシェアリングのLimeが一部のスクーターを全世界で自主回収すると発表した。使用中に破損する恐れがあるという。今回の自主回収は、搭載されたバッテリに発火の恐れがあるため、同社が一部のスクーターを自主回収したと発表してからわずか約1週間後のことだった。
「当社は、Okay製スクーターに故障の恐れがあるという報告を積極的に調査し、米国消費者製品安全委員会(CPSU)と協力してこの問題の原因の究明に取り組んでいる」「予防措置として、すべてのOkai製スクーターを早急に全世界で回収する」と、Limeは米国時間11月10日に電子メールでの声明で述べた。
米CNETは中国企業であるOkaiにコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
何台の電動スクーターが自主回収されたかは明らかになっていない。Limeは、サービスに使用しているスクーターの「大多数」は、他のメーカーの製品だとだけ述べている。問題があると考えられるスクーターは、「最高クラスの安全性と見なされる」新しいものに交換されるという。
Limeは10月30日、公式サイトの声明で、「Okai製スクーターでカーブを高速で曲がると、ベースボードにひびが入ったり、壊れたりする可能性があり」、同社が「この問題を調査し、調査結果を設計プロセスに反映させている」と述べていた。
この声明で、Limeは一部のスクーターに搭載されたバッテリに発火の恐れがあるため自主回収したとも発表したが、これらのスクーターは別のメーカーの製品だった。
今回の自主回収については、The Washington Postが11月10日に報じた。前日の9日に同紙がLimeに同社のスクーターの「通常の走行条件下の負担による故障」について尋ねると、Limeは調査中だと述べたという。
Limeは11月5日、「Respect The Ride(乗車について配慮しよう)」という取り組みを発表し、利用者の安全と教育に300万ドル(約3億4200万円)以上を費やすとした。この取り組みにはスクーターの改良のほか、ヘルメット着用などの安全な走行習慣に重点を置く広告キャンペーンや、スクーターのレッスンなどを開催する安全性フェアが含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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