サムスンが、自社の音声アシスタント「Bixby」をモバイルデバイス以外の製品にも使用可能にする計画を明らかにした。このソフトウェアを開発者に公開したうえで、対応言語もさらに5つ増やし、これによって自社の人工知能(AI)技術に対するユーザーの支持を広げたい考えだ。この構想は、同社でソフトウェア兼AI担当責任者を務めるEui-Suk Chung氏が米国時間11月7日、サンフランシスコで開催中の年次開発者会議「Samsung Developer Conference」のプレゼンテーションで明らかにした。
開発者は今後、Bixbyを活用したアプリを開発できるようになる。サムスンが2017年初めにこのAI技術を初めて発表したときに約束していたことが、ようやく実現する形だ。Bixbyはすでにスマートフォン、テレビ、冷蔵庫に搭載されているが、今後はタブレットやスマートスピーカなど、さらに搭載される製品が広がるとChung氏は述べている。さらに、「今後数カ月」のうちに対応言語としてイギリス英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語を追加する予定だとした。
「サムスンでは、AIに対する取り組みをBixbyに集中させている。人々のテクノロジの使い方やAIで実現できることがBixbyによって大きく変わると、われわれは確信している」とChung氏は述べた。
Chung氏は、サムスンは2020年までに220億ドル(約2兆5000億円)の予算をAIに注ぎ込むとし、1000人のAIスペシャリストを採用する計画についても再び言及した。さらに、同時期までに同社の製品すべてをインターネット接続可能とし、Bixbyを搭載する予定だ。
サムスンは同日、折りたたみ式スマートフォンも披露している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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