サムスンは、新しいユーザーインターフェース「One UI」を発表した。「Galaxy S9」「Galaxy S9+」「Galaxy Note9」を対象に1月にリリースされる予定で、同社が米国時間11月7日に初めて披露した、今後提供予定の折りたたみ式スマートフォンにも搭載される。サムスンは来週、同インターフェースを米国、ドイツ、韓国のユーザーを対象にベータテスト用に公開する。
サムスンのUXデザイン担当シニアデザイナーであるJee Won Lee氏は7日、「One UIにより、ユーザーは必要なものを必要な時にだけ目にするようになり、重要な事柄に対する集中力を保つことができる」と述べた。
サムスンの端末には、Android OSに組み込んだ独自のインターフェース「Samsung Experience」(前「TouchWiz」)が搭載されてきた。
余計なものを排除したシンプルなインターフェースは、ユーザーの混乱や気移りを減らすために設計されている。また、画面を長時間見つめやすくし、視覚的な快適性の向上も図られている。One UIでは画面が分割し、最も関連性の高いコンテンツを画面の下半分に表示することで片手での操作を容易にしている。もっとも、通知は表示の最上部に表示されるため、この領域を完全に無視することはできなさそうだ。インターフェースの丸みを帯びた角は、サムスンの端末そのものの丸みを帯びた角と統一されている。
またユーザーが最もよく使用する機能が最初になるように機能が再編成された。ボタンは、必要な時に現れ、不要になると静かに消える。例えば、検索バーとメニュータブは、通話時には消える。
スマホが大型化するなか、片手で操作できるようにするなど、より自然な形で対話できるようにすることを目的としている。GlobalDataのアナリストAvi Greengart氏は、「私たちは大きな携帯電話を使うようになったが、手のサイズは同じままだ。サムスンはソフトウェアでそれを解決しようとしている」と述べる。
サムスンは、サンフランシスコで7~8日に開催している年次開発者会議Samsung Developer Conference(SDC)2018で、One UIを発表した。同社の開発者会議は、当初はサンフランシスコのホテルで小さな規模で開かれていたが、2016年には規模が拡大し、Appleが以前開発者会議を開いたMoscone West Convention Centerに会場が移された。2017年のSDCには5000人が来場した。今回で5回目の開催を迎える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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