高速ネットワークや大容量クラウドストレージが安価に利用できるようになった現在でも、PCに挿して使えるUSBメモリは何かと便利だ。コンパクトなので持ち歩きやすい反面、落としたり置き忘れたりしてデータを漏えいさせる危険がある。フロッピーディスク型USBメモリ「Floppy Memory」なら、形でだましてアクセスを未然に防ぐ可能性が期待できるものの、セキュリティは決して高くない。
そこで、虹彩認証をパスしないと使えないUSBメモリ「eyeDisk」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
eyeDiskは、Windows PCやMacに対応したUSBメモリ。使用するには、20cmほど離したeyeDiskを見つめて虹彩パターンをスキャンさせ、認証をパスしなければならない。認証処理は0.5秒ほどで済むので、使用時に煩わされないだろう。
虹彩のスキャンには赤外線(IR)LEDとIRカメラを使っており、瞳の色に左右されず、暗いところでも実行可能。眼鏡やサングラス、コンタクトレンズを使っていても認証できるそうだ。
認証処理は、PCおよびMacにインストールされたアプリが担当する。インターネット接続は不要で、完全なオフライン環境で処理されるため、虹彩パターンのデータなどが外部に漏れる心配はない。また、eyeDisk内に保存したユーザーの虹彩パターンは暗号化しており、eyeDiskが複製されても盗まれないという。
今回のキャンペーンでは、容量が32ギガバイトと128ギガバイトのeyeDiskを用意している。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間12月9日まで。目標金額の1万ドル(約113万円)に対し、記事執筆時点(日本時間11月8日11時)で約8990ドル(約101万円)の資金を集めている。キャンペーン期間はあと30日ある。
eyeDiskの紹介ビデオ(出典:Kickstarter)
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