新型「MacBook Air」はProに1歩近づいた--惜しいのは「価格」だ - (page 2)

Dan Ackerman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2018年11月09日 07時30分

 競合製品に追いついたものの1つがスクリーンのデザインだ。スクリーンを囲むベゼルの太さが約半分になり、本体前面の端から端までをガラスが覆う。よりシャープかつモダンな外観になった。延び延びになっていたアップグレードがようやく施されたというところだろう。

 現行のMacBook Pro、12インチMacBookと同様、新型MacBook Airもアルミ製のユニボディを採用しており、屈強に感じられる(Appleによると、現在は100%リサイクルされたアルミを使っているという)。MacBook(AirもProも)の価格が非常に長い間、割高に設定されてきた理由の1つがこれだ。つまり、購入者は長年使い続けられそうな製品に投資しているということだ。

MacBook Air
提供:Sarah Tew/CNET

キーボードも重要だ

 旧MacBook Airは、従来のアイランドスタイル(各キーが独立した構造)のキーボードを搭載する唯一のMacBookだったので、最近のMacBookのかなり薄いバタフライ機構キーボードを嫌う人々が、それから逃れられるモデルとなっていた。だが今回、MacBook AirもほかのMacBookの仲間入りを果たした。旧式のキーボードの廃止を嘆く人もいるかもしれないが、バタフライキーボードは決して人々が想像しているほど厄介なものではないと筆者は感じる。筆者は間違いなく、もっと高価な製品で、もっと厄介なキーボードを使ったことがある。

 この新しいMacBook Airには、最新バージョンのバタフライキーボードが搭載されており、ホコリによってキーが動作不良を起こすのを防止するため、膜が新たに追加されている。われわれの知る限り、MacBook AirとMacBook Proの「Touch Bar」搭載モデルではこのバージョンのキーボードが採用されているが、ほかのMacBookにはその前のバージョンが搭載されている。

 繊細な触覚フィードバックに慣れるには一定の期間が必要だが、ひとたび慣れてしまえば、長文の入力も快適だ。とはいえ、おそらく、この触覚フィードバックが大好きになることは決してない、ということも事実である。

MacBook Air
提供:Sarah Tew/CNET

 一方で、新型MacBook Airでは、タッチパッドが以前よりだいぶ大きくなっている。このタッチパッドはほかのMacBookと同様、「Force Touch」スタイルを採用している。つまり、裏側にダイビングボード(飛び込み台)構造のヒンジは搭載されておらず、その代わりに四隅に配置されたセンサを使用してクリックを感知する。この構造により、筐体のさらなる薄型化が可能になる。

 筋金入りのファンはこの変化を受け入れるのに苦労するだろうか。その可能性はあるが、旧式のキーボードも皆さんが覚えているほど素晴らしいものではなかったと思う。

USB-Cに移行

 キーボードの変更を快く思わない人にとっては、ポートの変更もあまり好ましいものではないかもしれない。MacBook AirはAppleのほかのノートブックだけでなく、過去2年間に登場したハイエンドの「Windows」ノートPCの多くにならって、USB-Cだけを搭載した。

 とはいえ、MacBook Airは2基のUSB-Cポートを搭載しているので(12インチMacBookは1基のみ)、同時に複数のこと(周辺機器と電源ケーブルの接続など)を行える(ユーザーに愛された「MagSafe」コネクタも廃止されたため、1基だけでは同時にできない)。これらはThunderbolt 3(USB-C)ポートで、2台の4Kディスプレイ、または1台の5Kディスプレイに出力できる。

 エントリーレベルの13インチMacBook Proも2基のUSB-C(Thunderbolt)ポートを備えるが、MacBook Airと違って「Touch ID」指紋リーダーは搭載されていない。指紋リーダーは、Touch Bar体験の中で実に最も優れた部分であり、MacBook Airへの素晴らしい追加機能だ。Touch IDセンサはAppleの「T2」チップによって制御される。T2チップは暗号化と「Siri」の音声起動も処理する。

MacBook Air
提供:Sarah Tew/CNET

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