Lenovoが無人のコンビニエンスストア「Lenovo Lecoo Unmanned Store」を中国で開店した。顔認識、電子決済、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、拡張現実(AR)技術をテストする場として活用するもので、Lenovoのタブレット端末が店員の役割を担う。
この店舗は、北京にあるLenovoの敷地内に設置されている。同社の研究および技術担当バイスプレジデントであるDaryl Cromer氏は、Lenovoはこの試みから「あらゆること」を学べると述べている。
「店舗での買い物はとても簡単だ。入り口まで歩いていくと、カメラが来店客の顔を認識する。客は商品棚を見て回り、いつものように欲しい商品を手に取る。そして、ここが魔法のように素晴らしい点だが、ただ店を出ればいい。モバイル決済を通じて、買い物客のアカウントから自動的に清算される」とLenovoは説明する。
「われわれは今や、顧客が向き合っている技術や課題をいくらか理解できるようになり、より優れたデバイスと状況に合わせたソリューションを開発できるようになった。この店舗は、Lenovoの敷地を越えて広がる各種技術に向けて、強力なパイロットプログラムになる」(Lenovo)
Lenovoは、店舗の入り口に設置しているタブレットを使って顧客とそのプロファイルを一致させることで、「Lenovoのすべてのデバイス向けに顔認識を実装して最適化する方法を学習したほか、顔認識に適したカメラを搭載する専用のタブレットを研究した」という。
「従来の常識では、小売体験と聞くと、PCやキーボード、バーコードリーダー、レジをイメージする。今後、小売体験の定義は、モバイル決済、ユーザー自身の選択、迅速な支払いなどになるだろう」(Cromer氏)
Lenovoは今後、この店舗にOnline to Offline(O2O)の配送サービスや、AIやデータを活用して顧客の好みに合ったコーヒーを入れるコーヒーメーカーなどを導入することを検討している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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