世界で初めての折りたたみ式スマートフォンを発売しようと、サムスンとファーウェイ(華為技術)が競争する様子は、これまでもよく話題になってきた。しかし、その名誉が、カリフォルニア州フリーモント、香港、中国の深センにオフィスを持つ、あまり知られていないモバイル会社、Royole(柔宇科技)のものになりそうだ。
Royoleは、現地時間10月31日に北京で開催されたイベントで7.8インチの折りたたみ式のスマートフォン兼タブレット「FlexPai」を披露した。
このデバイスは中央が柔軟になっていて、背面側を内側に向けて折り畳んで、少しかさばるデュアルスクリーン電話機のようなものに変形できる。
ストレージが128Gバイトでメモリが6Gバイトのモデルは、同日より中国の消費者に8999元(約14万7000円)、ストレージが256Gバイトでメモリが8Gバイトのモデルは9998元(約16万4000円)で発売された。
中国の消費者向けに消費者版が発売されると同時に、グローバルでは同日よりFlexPaiのデベロッパー版の予約受付が始まった。Royoleは、12月末にデバイスを出荷する予定だと述べている。
RoyoleはFlexPaiを20万回以上折りたたむなどの耐久性試験を実施したと述べている。
折りたたまれた状態では、端末が第1および第2のスクリーンを有する状態になり、それぞれ一緒にまたは独立して使用することができる。
また折れ目を覆う部分には、通話、メッセージ、通知を表示する。
ハードウェアの仕様については「Snapdragon 8」シリーズのSoC、20メガピクセルのカメラと16メガピクセルのカメラを搭載する。
AMOLEDディスプレイは1920×1440ピクセル。また、高速充電、microSDスロット、指紋リーダー、USB-Cポートを備える。 「Android 9.0」ベースの「Water OS」で動作する。
FlexPaiが動く様子を撮影したビデオが示すように、画面には折り目が見え、Royoleの製品写真ほど滑らかではないようだ。そして、スマートフォンとして見た場合に、かさばるのも事実だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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