発表会には、シドニーオリンピック金メダリストの高橋尚子さんが登場。高橋さんは、9月よりポラールのアンバサダーとして広告のイメージキャラクターなどを務める。
ランニングウォッチ「Polar M430」を7月頃から愛用しているという高橋さんは、ランニング時に心拍数を確認するだけでなく疲労度とその回復状況、睡眠状態などもわかるため、寝ている時にも身に着けて日々の体調管理にも役立てているという。
現役時代は心拍計がなかったため、目覚めると1分間にどのくらいの脈拍数かを自身の手で確認していたという。当時は「調子がいいと35ぐらい、少し疲れていると42ぐらい。そうなると練習がキツくなる、といった自身のバロメータを持って練習していた」と振り返る。「今は45ぐらい。45からを目安として、今日の疲れや体調を知ることができる。今は6時間半の睡眠と、睡眠状態3.5(1~5段階で評価)を目指している」と説明し、「現役のころに欲しかった」と笑顔を見せた。
高橋さんをはじめとするトップの選手は、体の状態と自分自身の感覚がおよそ合っている人が多く、休むタイミングなどを見極められるが、一般には難しいものだという。「これまでよく『カラダの声をよく聞いて』と言ってきたが、数値で見られることでトップ選手の感覚に近い感覚が持てる」と評価した。
また新製品について、「心拍数を測れるだけでもすごいと思っていたが、脚のパワーが分かる機能がある。自分の成長は、試合でタイムが速くなったことで伸びを感じることはあっても、普段の生活の中や日々の練習では分かりづらい。そうしたときに、今日やった練習と、1カ月後に同じ練習をしたときに、自分の中でどう力が変化したかを数値化して見られるようになる。坂道を走ったときの脚の力、向かい風のときの脚の力など、データをもとにフォームを変えたり練習メニューを変えてみたりと、自分を熟知してステップアップにつなげられる」と評価した。
睡眠時にもPolarを活用している高橋さんは、充電はお風呂の時間にしているという。「日常で身に着けている分にはほとんど電池は減らない。ランニングはGPSを使うので多少は減るけれど、本当に早く充電できる」とアピールした。
なお、今回の製品には胸ストラップ型心拍センサ付きモデルが用意されている。胸ストラップ型心拍センサは心電を取るのに対し、Polar Vantage Vは脈を取るため、一般的な活動量計と同様に、多少の誤差は生じるという。
ポラール・エレクトロ・ジャパン 代表取締役の園部英生氏は、「従来品は2~3%の誤差。上や下に2~3%ズレるのではなく、例えば100個データをとったうちの2~3個がエラーになるというもの。Polar Vantage Vはそれよりも改善されているが、具体的な数値はまだない」と説明した。
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