Microsoftは「Windows 10 October 2018 Update」(バージョン1809)で、ZIPフォルダから他のフォルダにファイルをコピーしようとする際に、通常ならば表示される、ファイルの上書きを確認するダイアログが表示されない誤りがあることを認めた。
Microsoftは、バージョン1809のデータ損失のバグを修正するために、アップデートの提供を中断したが、その前にインストールしたユーザーに影響を及ぼしている。
1809をインストールしたユーザーの一部は、圧縮されたZIPフォルダからファイルを移動する場合、移動先のフォルダに同じ名前のファイルがあっても、警告しないと報告している。
また、コピーしたはずのファイルが、実際は移動先のフォルダにコピーされておらず、操作に失敗したことを示す表示もないと報告するユーザーもいる。あるユーザーによると、ファイルのコピーは、ただ「密やかに失敗する」という。
Microsoftは同社のフォーラムで、この問題がどのような時に起こるのか説明し、ファイルがコピーされないことに対する次善策を提供している。Microsoftは11月にパッチを提供したい考えだ。
パッチが配信されるまで、このバグに対処するには、まずZIPフォルダを完全に展開してからファイルを取り出し、それから移動先となるフォルダにコピーすればよい。圧縮フォルダから直接コピーしようとすると、操作に失敗する。
また同社は、圧縮されたZIPフォルダからカット&ペーストを行って、ファイルを移動しないように警告している。この操作によってファイルが失われ、復元できない可能性があるという。
ちなみに同名のファイルをコピーした場合、操作は完了せず、ファイルの上書きは行われない。ファイルの移動では、通知なしに失敗に終わり、移動したファイルが取り除かれたり、削除されたりすることがあるとMicrosoftは述べている。
Microsoftはフォーラムで、削除されてしまったファイルを、ごみ箱と一時フォルダから復元する方法について説明している。
バージョン1809の一般提供が開始される前の7月頃に「Windows Insider Program」の参加者が「Feedback Hub」を通じて、このZIPに関するバグを報告していたと指摘されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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