ロボットの「恐ろしさ」はときとして大げさに表現されるものだ。Boston Dynamicsは、後方宙返りやパルクール(移動術で身体能力を引き出すトレーニング方法)をするロボットを開発しており、そういった技術革新や、ロボットに支配されるかもしれないことが冗談めかして取り上げられることがある。しかし正直なところ、それはどれほど恐ろしいものなのだろうか。
はしごの登り方を心得ているヘビ型ロボットはどうだろうか。
YouTubeで公開された動画を見ると実際のところ、なかなか不気味だ。
このロボットを開発したのは京都大学と電気通信大学だ。このロボットはスペインで現地時間10月1日~5日に開催された2018 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systemsで公開された。このカンファレンスは、「ロボット社会に向けて」をテーマとしている。
パルクールをするロボットやはしごを登るヘビ型ロボットの大群に人類が攻撃されるようなディストピア的な未来に向けて、ということだろうか。
ヘビ型ロボットの開発チームによる論文の要約には、以下のように書かれている。
表面が滑らかな形状のヘビ型ロボットがはしごを登れるようにする手法を提案する。われわれが設計したヘビ型ロボットの新しい歩容には、単純な形状を組み合わせることによって、ヘビ型ロボットの目標形状を実現する歩容設計手法が用いられている。登る動作は、シフト制御と、それに対応するはしごの次の段をつかむのに必要な動作によって実行される。
なるほど。
特に災害が起きて建物が崩壊したときなどに、人間では届かないスペースにアクセスできるようにすることがこのロボットの狙いのようだ。詳しい情報は、京都大学の松野研究室のページに掲載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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