オランダのデルフト工科大学とワーヘニンゲン大学の研究チームは、ハエのように羽ばたいて飛ぶロボットを開発した。幅33cm、重さ29gという小さなロボットだが、ホバリングや360°空中回転するほか、時速25kmの速さで飛行できるという。
このロボットは、ショウジョウバエの動きを参考にしており、4枚の羽を動かして飛ぶ。羽を毎秒17回動かして空中に浮かぶ力を得ると同時に、動かし方を変えることで移動制御もする。
その動きは昆虫そのもので、位置を変えずに浮いた状態を保つホバリングだけでなく、素早く移動したり、360°宙返りしたりすることも可能。移動時の最高速度は時速25kmに達する。エネルギー効率にも優れ、フル充電状態で5分間ホバリングし続けることや、1km以上移動することが可能だそうだ。
研究チームは、このロボットの技術が新たなタイプのドローン開発につながるほか、ショウジョウバエの飛行メカニズム解析にも役立つとしている。
開発した飛行ロボットの紹介ビデオ(出典:デルフト工科大/YouTube)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」