米医療保険サイト「Healthcare.gov」関連システムで7.5万人の情報に不正アクセス

Catalin Cimpanu (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2018年10月22日 15時10分

 ハッカーが「HealthCare.gov」に関連のある政府のシステムに不正侵入し、約7万5000人の個人情報にアクセスしたという。米政府が米国時間10月19日に明らかにした。

 このシステムは「Federally Facilitated Exchanges」(FFE)と呼ばれ、メディケアメディケイドサービスセンター(CMS)によって管理されている。医療保険の代理店や仲介業者はFFEを使用して、公式のHealthCare.govポータルを通して提供される「オバマケア」のプランにユーザーを登録する。

 CMSによると、同センターは2018年10月13日、FFEで「異常なシステムアクティビティ」を検知し、即刻調査に乗り出したという。不正侵入は10月16日に明らかになった。

 CMSはプレスリリースで、「この異常な活動に関連のあった代理店と仲介業者のアカウントは停止された。万全を期すため、代理店と仲介業者の『Direct Enrollment』経路は無効化された」と述べた。

 CMSによると、同センターは19日、今後7日間以内に代理店および仲介業者向けのFFEのDirect Enrollmentを再び有効化する予定だという。

 米国市民は現在、このほかのHealthCare.govポータルや「Marketplace Call Center」を通して、オバマケアのヘルスケアプランに登録することができる。

 CMSによると、同センターは既にFBIにこの件を通知済みで、影響を受けた全ての人にも通知を行う予定だという。

 CMSのアドミニストレーターを務めるSeema Verma氏は、「われわれは影響を受ける可能性のある人々をできるだけ早く特定できるように努めている」と述べた。

 また、Verma氏は「一般の人々に、HealthCare.govとMarketplace Call Centerが現在利用可能であることを明確にしておきしたい。オープンエンロールメントが悪影響を受けることはない」としている。

HealthCare.gov

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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