Facebookが、広告主に伝えていた動画の平均視聴時間が不正確であることをかなり以前から認識していたにもかかわらず、この事実を隠していたとして提訴された。訴状によると、Facebookはこの過失から広告主の目を逸らそうとしたという。
Facebookは2016年9月、過去2年間にわたってユーザーの平均動画視聴時間を過大に算出していたことを認めた。原因は、この指標を算出する際、視聴時間が3秒以上の場合だけを視聴回数に含め、一方で合計視聴時間には3秒未満の場合も含めていたことだ。その結果、広告主の誤解を招いていたとみられる。
Facebookは当時、この計算に関する問題を修正したことを明らかにしたうえで、この指標はそれほど重要視されていないとして、問題の火消しを図った。
だが、オンラインマーケティング代理店のCrowd Sirenは米国時間10月16日、指標が過大な数字になっていたことをFacebookは2015年の段階で知っていたとして、訴えを起こした。
Crowd Sirenはまた、Facebookがこの問題をすぐに修正せず、広報活動を通じてこの問題から注意を逸らそうとしたと主張し、その根拠として内部関係者から得たとする社内文書やメールのやり取りを示した。
さらに同社は、カリフォルニア州オークランドにある連邦地方裁判所に提出した修正訴状の中で、Facebookが詐欺的行為を働いたと訴え、懲罰的損害賠償を要求している。
これに対し、Facebookの広報担当者は電子メールの声明で次のように反論した。「この訴訟には法的根拠がなく、詐欺的行為を働いたとする訴えに関しては、これを棄却するよう求める申し立てを行った。いかなる方法によるものであれ、当社がこの問題をパートナーに隠そうとしたとする主張は誤りだ」「間違いに気づいた際、顧客にはそのことを伝えており、ヘルプセンターを更新して問題について説明している」
Crowd Siren FB Lawsuit by on Scribd
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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