NECパーソナルコンピュータは10月16日、LAVIEシリーズの15.6型ノートPC「LAVIE Note NEXT」、並びに13.3型2in1ノートPC「LAVIE Hybrid ZERO」の新製品を発表した。いずれも発売開始は10月18日となる。
“人の生活に寄り添うパソコン”を意識して開発したという新モデルは、Optaneメモリによる起動の高速化や第8世代CPU搭載などスペックの進化だけでなく、家族での共有を想定して「キッズメニュー」や無料サポートが提供される。
発表会の冒頭で、NECパーソナルコンピュータ株式会社執行役員 河島良輔氏はこの一年を振り返った。速さとデザインにフォーカスした「LAVIE Note NEXT(2017年10月)」と、軽さ、小ささ、価格、デザインの4つを揃えて大学生をターゲットに発売した「LAVIE Note Mobile(2018年1月)」は、両シリーズとも好調な売れ行きだったと述べる。
スペック重視ではなく、あくまでもユーザーの立場で新製品を開発する必要があるとの思いから、同社でユーザーの声を聞いたところ、「PCに対しての不満点」の1位は「起動が遅い」で80%、2位は「使い方がよくわからない」で68%だったという。
起動の遅さに関しては、以前からずっと指摘されている問題点だと河島氏は言う。「スマホに慣れているお客様からするとPCの起動は遅いと感じる。また、使い方がよくわからないという声もあった。お客様にとって以前PCというのは複雑で難しい製品で、払拭できない不安感がまだお客様の中にあるということだ」(河島氏)
そこで「LAVIE=生活」であると原点回帰したという。河島氏はLAVIEの新ブランドスローガンが「PCとは、愛だ。」に決まったことを発表した。「PCというと無機質でメカっぽいという印象があるため、愛と言われても違和感を感じるかもしれない。しかし、われわれはお客様が本当に困ったとき、必要なときに寄り添うパソコンを目指す」(河島氏)
そして、LAVIE全モデル共通の提供価値として、「パッと起動」「ずっとサポート」を掲げた。「パッと起動」に関しては、安価で高速な動作を提供できる「インテルOptaneメモリー」をできるだけ採用していくとのこと。さらに「ずっとサポート」に関しては、いつでも無料で使い方に関する相談ができるサービスを提供する。
河島氏は次の成長ドライバとして、顧客の用途は3つに分かれるという。それは「Home」「Pro」「Education」だ。Homeは家庭での利用、Proは働き方改革によるフレキシブルな利用、EducationはPCの利用度が低い小中高校生を想定している。河島氏は「HomeにはLAVIE Note NEXT、ProにはLAVIE Hybird ZERO。Educationに関しては機種を決め打ちせずにサービスで提供していく。そして、これらの成長領域にしっかりフォーカスしていきたい」と指針を語った。
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